ピアノ教則本の王道とは?バイエル・ソナチネ・ソナタ

ピアノ教則本の王道とは?バイエル・ソナチネ・ソナタ

初心者も楽しく弾ける「ブルグミュラー」

乗馬

「ブルグミュラー」にはいくつかの練習曲集がありますが、『ブルグミュラー 25の練習曲』が最も有名です。「バイエル」だと譜面を読んで正確に弾くだけの練習に終始しがちですが、「ブルグミュラー」を使えば表現力を養うことができるでしょう。「バイエル」の曲にタイトルがなく、番号が振られているだけなのに対し、「ブルグミュラー」の曲にはタイトルがついていて、それぞれメロディ性があって楽しく弾けます。

例えば、「バラード」「貴婦人の乗馬」「天使たちの合唱」など、25曲すべてに名前がついています。特に「貴婦人の乗馬」はピアノの発表会でもしばしば演奏される有名曲で、本当に乗馬シーンを生き生きと切り取ったかのような躍動感のある曲調が印象的です。

ピアノ中級レベルの「ソナチネ」

「バイエル」、「ブルグミュラー」をマスターしたら、そろそろピアノ中級レベルといってもいいでしょう。ピアノ中級者向けには、「ソナチネ」が代表的な教則本としておすすめです。事項で紹介する「ソナタ」の小規模版が「ソナチネ」であり、曲の長さが短く、2~3楽章程度になっています。

ここまでくると、ベートーベンやモーツァルトなど有名な作曲家の曲も含まれてきます。ただ、ブルグミュラーと比べてしまうと、メロディがわかりやすく楽しくはないので、子どもにとっては少々退屈になってしまい、ピアノを続けられるかの分かれ道になることもあります。

ピアノ中級以上のレベル「ソナタ」

古いピアノ

ピアノコンクールでは、「ソナタ」から選曲する人も多いでしょう。音大の入試でも、「ソナタ」から課題曲を選ぶよう指示されることもあります。有名曲でいえば、「トルコ行進曲」や、「悲愴」、「月光」などがソナタアルバムに含まれます。

「ソナタ」を練習しているうちに、かっちりとして弾きやすいベートーベンが好きという人もいれば、モーツァルトの明るく弾むようなメロディが好きなど、人によって好みが出てくるかもしれません。ここまでくれば、かなり自由自在にピアノを弾けるようになっているといえるでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。趣味として好きな曲を楽しく弾ける程度でよければ、「ブルグミュラー」~「ソナチネ」あたりが弾ければかなり多くのピアノピースを弾けるようになります。一方で、音大を受験したい、コンクールに出たいというのであれば、「ソナタ」はマストで弾けるようにならないといけません。なりたい自分の目標に応じて、楽器屋さんへ教則本を探しに行ってみましょう。

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