マイクを持つ女性

オーディションや多数決で合唱祭の伴奏者に選ばれるには?

合唱祭の伴奏者に選ばれるには、オーディションでどのようなことに気を付けて演奏すればよいのでしょうか?人柄や人気取り?いえいえ、(そういう一面も多少はあるかもしれませんが)違います。一人で演奏するのとは違い、自己中心的な演奏をしていてはもちろん選ばれません。ライバルに差をつけて一目置かれるためには、どうすればよいのでしょうか。

初級編:合唱の伴奏者は「協調性」が大事!

クラス

技術的にミスタッチを極力減らすことはもちろんですが、何より「止まらないこと」「ピアノだけ目立ちすぎないこと」…これらをひっくるめると、「協調性」がなにより大事です。

ピアノでミスタッチしたからと毎回弾き直していては、指揮者や合唱メンバーとどんどんずれていってしまいます。後から追いつくのは至難の業ですので、メトロノームを使って、間違えても弾き直さずに譜面通りに続けていけるように練習しましょう。そもそも間違えないように、難しい箇所は繰り返し弾きこんでミスを減らしていくことはもちろん、多少のミスはごまかすことも、れっきとしたピアノ演奏技術のうちです。

また、いくら腕に自信があるからといって、大音量で音色を響かせて、合唱の声をかき消すようなことがあってはいけません。合唱の伴奏ですので、メインは歌です。特別な指示がない限りは、引き立て役として、音で歌声を支える、といったイメージを持ちましょう。

中級編:ブラインドタッチをマスターする!

ピアノ

さらに、指揮者にテンポを合わせることも重要です。ピアノの盤面を見ながら演奏していては、指揮者や歌声とずれてしまい、伴奏の意味がありません。指揮者の指揮を見ながら、ブラインドタッチで演奏できるように心がけましょう。

暗譜が苦手といっていては、合唱祭の伴奏は務まりません。本番で、ピアノの譜面台から楽譜が落ちてしまうというトラブルがあるかもしれません。そんなハプニングがあっても、演奏が止まらないように、譜面を覚えるまで弾きましょう。

 

上級編:合唱の「ブレス」を意識する

女子中学生

歌はピアノと違い、息を吸わないと歌い続けることができません。この、息を吸うタイミングを「ブレス」といいますが、このタイミングを意識することで、歌にピアノがぴったりと寄り添うことができます。逆に、ブレスを無視してただ無機質にテンポ通りに演奏しようとすると、ごくわずかですがズレが生じてきてしまいます。ピアノだけで練習するときにも、脳内で歌を歌いながら、息を吸うタイミングを意識して弾くと良いでしょう。

最後に

合唱の伴奏の特徴が理解できたでしょうか。いくら表現力豊かな演奏ができても、テンポが自分勝手に乱れたり、歌に合わせることができなければ、独りよがりな演奏と捉えられかねません。それでも自分の好きなように弾きたい!という方は、ピアノの発表会の機会にとっておいて、合唱祭の伴奏者を目指すには、クラスメイトと調和した演奏を心掛けましょう。

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