音楽プレーヤーの歴史!蓄音機からストリーミングまで
てのひらに収まるスマホをタップ操作するだけで、世界中の音楽を自由に呼び出して再生できる現代。昔の音楽プレーヤーは重く場所を取り、持ち運びできず、またレコードやCDなどの記録メディアをセットして使用するという、今から見ると手間も時間もかかるものでした。今回は、そんな音楽プレーヤーの歴史をご紹介します。
エジソンが蓄音機を発明
音楽プレーヤーの歴史は、1877年までさかのぼります。発明王エジソンが、数十秒程度の音声を録音、再生できる蓄音機を発明しました。ハンドルを回しながら録音し、再生するときもハンドルを回すのが必要という手動の機械でした。
レコードの発明
蓄音機にセットして使える円盤型のレコードが発明されたのは、そのわずか10年後の1887年でした。円盤型のレコードに溝をつけて録音し、再生するときは自動で回転するレコードに蓄音機の針を落とすことで音楽を再生することができます。
カセットテープ(磁気テープ)とウォークマン
やがて、レコードよりかさばらず持ち運びも容易なカセットテープが普及すると、歩きながら音楽が聞けるという、当時としては画期的な音楽プレーヤーであるウォークマンが大ヒットしました。
CDの登場 アナログからデジタルへ
磁気テープでは気になっていたザーっという雑音も、CDではクリアに聞きたい音だけ聞けるようになり、音楽鑑賞時の快適性がアップしました。1990年代になると、MD(ミニディスク)や、家庭での書き込みが可能なCD-Rなどが登場。
カセット不要の音楽プレーヤー・iPodが大人気に
iPodは、CDやカセットテープなどは不要で、通信によって音楽をプレーヤーにダウンロードして聞くことができます。CDやカセットテープがない分大きさもコンパクトで軽く、持ち歩きが非常に楽なため、通勤通学などのシーンで人気を博しました。
スマホで音楽を持ち歩く時代に
これまでは、音楽プレイヤーは単体で「音楽を聞くだけの機械」として存在していましたが、スマホの普及に伴い、「音楽を聞く機能はスマホの一部」という時代が到来しました。ストリーミングサービスを利用すれば、世界中の音楽を聞きたいときに、聞きたい分だけ購入して楽しむことができます。
まとめ
昔は音楽は高級品で、演奏家が演奏する以外では、家に蓄音機がないと聞けないというものでした。今では、アーティストがリリースした楽曲を世界中の人が同日に楽しめるという素晴らしい時代です。テクノロジーの進歩は、人々の音楽体験にたいへんな恩恵をもたらしています。