「カラオケの声」と「合唱の声」はどうちがうの?
そろそろ合唱コンクールの時期になりましたね。合唱練習で先生に「カラオケみたいに歌わないで!」や「歌声でうたって!」と言われたことはないでしょうか。ポップスをうたう「カラオケの声」とみんなで歌う「合唱の声」とはどう違うのでしょうか。今回はこれらの違いを解説します!
◆カラオケの声ってどんな声?
「カラオケの声」はズバリほとんどが「地声」というところに特徴があります。カラオケはマイクを使うので、必要以上に大きな声や響きのある声を出す必要がありません。そのため、自分が出せる範囲の音域では地声で歌うのが、普通です。
地声とは、専門用語では「胸声」といい、喋っているときと同じように声を出すことです。
胸声は
- 力強く
- 言葉がわかりやすい
という利点がありますが、大人数で歌う時には、
- 声が混じりづらい
- マイクがないと遠くまで聞こえない
という欠点があります。そのため、音楽の時間では、「カラオケの声」は嫌がられます。「地声で歌わないで!」という注意も同じようなことを先生は伝えようとしています。
◆合唱の声ってどんな声?
対して、合唱の声とはどんな声でしょうか。先ほどの「胸声」の反対で「頭声」とよばれる声のことを指します。頭声とは、頭に響かせる声という意味で、響きを優先させた裏声のような声のことをいいます。
頭声は
- 響きがあるのでマイクなしで遠くまで聞こえる。
- 響きがある分、周りと混じりやすい
という利点がありますが、
- 意識しないと、言葉がはっきりしない
- 慣れないうちは、音量が出ない
という欠点があります。この欠点をふまえて、どうすれば合唱の声で歌えるようになるのかを解説します!
◆どうすれば合唱の声になれる?
- まず、自分の裏声を知りましょう。一番出しやすい声を出してそこからゆっくり高い声に変えていきます。そうすると、声が薄くなり、裏声に変わる瞬間がわかるとおもいます。(自分でわからない場合は誰かに聞いてもらいましょう)
- 自分の裏声を知ったら、その声の出し方で、低い音も歌えるようにゆっくり音を下げていきます。
- はじめは声が小さくささやいているような声になってしまうかもしれませんが、裏声にさらに息を増やすイメージをして、声を大きくしていきましょう。
- また「頭声」といわれているように、頭で響かせたような声を目指します。そのためには、声は口から出ているのではなく、「おでこ」から出ている意識をしてみましょう。
- 加えて、頭声は響きを優先しすぎると何を言っているのかわかりずらくなってしまいます。そのため思っているよりはっきり歌詞を歌いましょう。
◆まとめ
いかがだったでしょうか。カラオケの声と合唱の声の違いを分かっていただけたでしょうか。次回は、ここでは簡単に紹介した、合唱の声になる方法をさらに詳しく解説します!