意外と知らない!ピアノ練習曲「ハノン」の効果

意外と知らない!ピアノ練習曲「ハノン」の効果

楽器を習うと必ず練習曲がついてきます。そんな必要不可欠の練習曲。

ピアノ練習曲の鉄板といえば、ハノン。

定番だからこそ知ってほしい「ハノンの効果」についてお話させていただきます。

ピアノと楽譜

ハノンとは?

「ハノン」はシャルル=ルイ・アノンというフランスの作曲家が作った練習曲です。アノンは作曲家でありながらオルガニストとピアノ教師という一面ももっていました。

 

 

アノン

Charles-Louis Hanon – シャルル=ルイ・アノン – Wikipedia

こちらの写真の方が作曲者のアノン先生です。ショパンなどの練習曲と違ってあまり音楽的な練習曲ではなく、

THE練習曲のような指のトレーニングのための単調な曲のため、はっきり言って苦手、つまらない、と思っている方も多いでしょう。

「ドミファソラソファミレファソラシラソファ」と上がっていってまた下がってくる。ピアノってこんなに機械的だっけ、と途方に暮れます。

しかし、このハノンが発表されてから今日までずっと「練習曲」として使用されているのはやはり効果があるということです。

つまらない上に効果がなければピアノの先生も生徒さんに使わせないでしょう。

世の中のピアノの先生がつまらなくても使い続ける「ハノンの効果」を紐解いていきます。

不思議な音符と鍵盤

ハノンのレベル

ハノンはピアノ初心者が取り組むものですので、「初級レベル」の位置付けです。

初級であってもピアノを習い始めたばかりの子供に与えるピアノ講師はまずいないでしょう。

  1. つまらない
  2. ピアノを弾く形が身についていない

この2つが大きな理由です。

ピアノは他の楽器と違って鍵盤を叩けば簡単に音がでる楽器ですが、正しい姿勢や手の形を最初に身に付けることが大切です。ここを飛ばしてハノンをやったところでつまらない上に何も身につかない、といった残念な結果になってしまいます。

ハノンの効果

・指を独立させてまんべんなく力をかけられるようになる

ちょっとご自分の手を広げて見てください。

指の長さはどうなっていますか?

一本一本バラバラに動かしてみてください。

動かしたい指と動いている指が違ったりしていませんか?

指の長さは当然ながらすべて違う長さですよね。長さの違う指を均一に独立させて使いこなすことピアノを弾けるようにするため必要不可欠な技術です。

「音の粒がそろっていない」と先生から言われた経験はありませんか。

「音の粒をそろえる」ためには長さの違う指を均一に使いこなせなければいけません。

さらにハノンでは左右同じ動きをするものが基本となっているため、左右満遍なく動かせるようになるのも大きなポイントです。

・鍵盤の距離感がつかめるようになる

ハノンは何度も何度も繰り返し練習するものです。それはそれは果てしなく長い道のりですが、不思議と続けているうちに鍵盤を見なくても弾けるようになってきます。

鍵盤の距離感をつかめるようになると鍵盤に意識を持っていく必要がなくなり、練習の効率がアップします。

まとめ

ハノンは苦手意識を持たれがちですが、ピアノ上級者であっても練習を始める前にハノンでウォーミングアップをするという方もたくさんいます。

また、譜読みに疲れたとき、弾きなれたハノンを弾くことでリフレッシュできます!

苦手意識を少しだけ捨ててハノンに取り組んでみてください。これからのピアノ演奏に大きな効果をもたらしてくれますよ。

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