ピアノ超初心者向け!『第九』でピアニストデビューしよう!
「本当に初心者で、ピアノを触ったこともないです」「まったく楽譜が読めないです」「でも、ドレミファソラシドの練習じゃなくて、何か曲が弾いてみたいんです」……。そんな方におすすめしたいのが『第九』です。ベートーヴェンが作曲した最後の交響曲として有名ですね。年末年始などにはよくCMで流れていまので、知っている方も多いでしょう。本当に自分に弾けるのか、不安になる必要はありません。さっそく一緒に、弾いてみましょう!
目次
超簡単!ベートーヴェン「交響曲第9番」初心者向けピアノ楽譜(抜粋)
既にみなさんの頭の中には第九が流れているかもしれませんね。もし「『第九』って言われても知らないよ……」という方がいらっしゃれば、『第九』でインターネット検索してみてください。曲を聴いたら一発で「あぁ、あれね!」となると思います。では、楽譜をどうぞ。
もちろんこの楽譜が読めなくても全く問題ありません。分かりやすく、音と指の動かし方を書き足します。
まずは音符を見ずに、カタカナだけ読んでいきましょう。ミ、ミ、ファ、ソ、ソ、ファ、ミ、レ……頭の中にメロディが流れてきましたか? この楽譜ではシンプルに、右手と左手でまったく同じメロディを弾きます。右手と左手が違う動きをすることはほぼありません。左手は男性が、右手は女性が歌っているイメージで、のびのび弾きましょう。
ベートーヴェン「交響曲第9番」初心者向けピアノ楽譜(右手)
さらに楽譜を簡単にします。
これは、右手だけを弾く楽譜です。数字はどの指で弾くかを表します。右手でも左手でも、親指が1、人差し指が2、中指が3、薬指が4、小指が5、と覚えておきましょう。ミの上に3という数字が書いてあるのは「ミを3の指(中指)で弾きましょう」という意味です。ファを4(薬指)で、ソを5(小指)で弾く、と楽譜のカタカナと数字の通りに弾いていけば、聞いたことのあるメロディが、あなたの右手から聞こえてきますよ!
ベートーヴェン「交響曲第9番」初心者向けピアノ楽譜(左手)
次に、こちらが左手用の楽譜です。
もう大丈夫ですね。ミの音を中指で弾く、ということが分かれば、左手も同じように弾けます。右手より1オクターブ下(左側)のミからスタートしましょう。「自分はいきなり両手でもいける気がする……!」という方は、両手でやってみても構いません。
一つだけ注意点があります。それがこちらです。
ここまで弾いてきた人には、突然指のルールがおかしくなったように感じるかもしれません。けれどもこれは、薬指から小指に音が飛ぶのがとても弾きにくいため、楽に弾けるようにわざと指の番号を変えているのです。混乱するかもしれませんが、ここだけ頑張って練習しましょう!
ベートーヴェン「交響曲第9番」初心者向けピアノ楽譜(両手)
さて、最初の楽譜に戻ってみましょう。なんとなく、最初に見た時より楽譜の内容が分かるようになっていませんか? 分からないままでも問題ありません。右手も、左手も、あなたの手はもう第九を弾けるようになっています。自信を持って、両手で弾いてみてください。最初はうまくできないかもしれませんが、何度も弾いているうちに、両手のメロディが揃ってきます。
いかがでしたか?
ピアノを触ったこともない、楽譜の読めない超初心者でもベートーベンが弾けるようになるレッスンでした。とっても難しかったでしょうか。それとも、意外と簡単でしたか? 今日からあなたもベートーベンが弾けるピアニストです。「もっと難しい曲にチャレンジしたい! ピアノって楽しい!」と思った方、「誰かに教えてほしいかも……」と思った方は、お気軽に教室の体験レッスンを試してみてください。お近くのバンミュージックで、みなさまとお会いできることを楽しみにしています。