2種類のコードは違うようで同じ?同じようで違う?
コードの勉強をしていると、違うコードに見えて、構成音が同じ場合があることに気付くと思います。
また、逆に、似ているようで、違うコードもあります。
特に、後者の場合の違いをきちんと述べられるようにならないと、楽器を演奏する上で、和音がぶつかってしまったりします。
今回は、2つのコードを比べて、違うようで同じコードと、同じようで違うコードを見ていきます。
Ⅰ6とⅥm7は・・・?
最初の2つのコードは、Ⅰ6とⅥm7です。
わかりやすく、キーをCメジャーだとすると、C6とAm7の関係のことです。
この2つは、パッと見ると違うと思いがちですが、実は同じ構成音なのです。
C6の構成音は、C,E,G,Aです。
Am7の構成音は、A,C,E,Gです。
順番が異なるだけで、構成音が一緒ですよね。
ただ、同じだからどちらでも良いというわけではありません。
根音(ルート)が違うと、印象が変わってきます。
試しに、2つのコードをギターやピアノなどの和音楽器で弾いてみてください。
C6はどちらかというと切ない感じで、Am7は少し暗い感じですよね。
曲の中で出てくると、聞いた感じも変わってきます。
うまく使い分けれるようになりましょう。
ちなみにキーが変わっても同じです。
キーがGならば、G6とEm7の関係です。
m7(♭5)とdim7は・・・?
次のコードは、m7(♭5)とdim7です。
これは混同している方が多いのではないでしょうか?
三和音ならば、どちらもdimになりますが、7thのつき方で、名称が変わってきます。
dimに短7度がつくならば、m7(♭5)となり、減7度がつくならば、dim7となります。
短7度より半音下がった音が減7度です。
音としては、長6度と同じですが、7thとして見るので、減7度と言います。
7thのダブルフラットともいいます。
覚え方は、難しく考えないでください。
m7(♭5)はdimの三和音に、ルートの半音2つ(全音)下の音が加えられるだけです。
dim7はdimの三和音に、ルートの半音3つ下の音が加えられるのです。
dim7の構成音は、すべてが短3度(半音3つ分)関係になります。
例えば、Cdim7ならば、C,E♭,G♭,Bダブルフラット(つまりA)です。
このようにすべてが短3度関係だと覚えると、わかりやすいと思います。
まとめ
2つのコードの関係をきちんと理解しておかないと、楽器を演奏したり、作曲をしたりする時に問題が生じてしまいます。
「ややこしいからいいや」と思わずに、この機会にきちんと覚えておきましょう。
こうしたことの積み重ねがミュージシャンとして成長するために必要になってきます。