【ホルンはギネス世界記録!?】知られざるホルンを解説!
今回は「ホルンの種類と歴史」について解説していきます。
みなさんはホルンという金管楽器はご存知でしょうか。
カタツムリのような形をしており、ベルの中に手を入れて演奏する方法は、他の楽器と異なり不思議な楽器ですよね。
さらにホルンは「世界で一番難しい楽器」とも言われています。
なぜ世界で一番難しいと言われているのでしょうか。
ホルンの特徴を解説していくので、ぜひホルンの魅力を知ってみてください。
ホルンとは
私たちが一般的に知っているホルンの正式名称は「フレンチ・ホルン」と言います。
主に音楽雑誌や、音楽制作をする際に「フレンチ・ホルン」と呼ばれることが多く、そのため作曲をしたことがある方は知っているのではないのでしょうか。
日本ではホルンという名で知られていますが、英語圏では「金管楽器全般」=「horn(ホルン)」と呼ばれているので、他の楽器と区別をつけるために「フレンチ・ホルン」という名で呼ばれているそうです。
ホルンの見た目はカタツムリのように巻かれた形状で、0.3〜0.5mmほどの薄い真鍮素材で作られています。
レバーを押すことで音階を奏でることができ、かまえたときにベルが後ろを向くのが特徴です。
まろやかで温かみのある音色で演奏することができるので、他の金管楽器や木管楽器と共に演奏する際でも好相性でしょう。
活躍の場は吹奏楽だけでなくオーケストラでも使われており、数々の楽曲の中で最も多く使用されている金管楽器です。
ホルンの種類
ホルンにも複数種類があり、「シングルホルン」「ダブルホルン」「トリプルホルン」「ナチュラルホルン」に大きく分けられます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
シングルホルン
「シングルホルン」は、F管とB♭管などがあり、単一調の管のホルンです。
F管は全長約360cm、B♭管は約270cmと違いがあり、長ければ長いほど音域も低くなります。
シンプルな構造なので比較的安価な楽器であり、昔は定番の種類とも言われておりました。
しかし、操作性や音質の不安定さからシングルホルンはあまり評判が上がらず、次第に人気が落ちてしまいました。
ダブルホルン
現代で一般的に使われているホルンのほとんどは「ダブルホルン」です。
シングルホルンとは違いF管とB♭管を組み合わせたホルンで、親指に位置するレバーで2種類の管を切り替えることができます。
また、ダブルホルンからさらに「セミダブルホルン」と「フルダブルホルン」もあるのも特徴です。
音色の違いももちろんですが、価格はフルダブルホルンの方が比較的高価となっております。
トリプルホルン
さらに3つの調を切り替えることができる「トリプルホルン」があります。
「1オクターブ高いF管」と「F管」と「B♭管」で切り替えることができ、とても優秀な楽器と思われがちですが、実際にはあまり普及していきませんでした。
それは、高価な値段と、重みのある本体、さらには音色に強みが出てしまったという点が原因と言われています。
ナチュラルホルン
ホルンの中で最も古い形状のホルンで、作りもとてもシンプルです。
バルブが存在しないので半音階を表現することができませんが、ベルに入れている手の位置により音階を調性することが可能。
そのため、古典派以前の楽曲でもナチュラルホルンを使用した楽曲が作り出されていたそうです。
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「ホルンが世界一難しい理由」について解説していきます。