超便利!サークルオブフィフスを覚えよう!その2
さっそくですが、超便利!サークルオブフィフスを覚えよう!その1の続きを書いていきたいと思います。
前回のおさらいもはさみますが、その1を読んでおられない方は是非チェックしてみてくださいね!
サークルオブ5thとは
今回もこちらの図が大活躍!
もうこの図だけで和声とスケールについてはほぼ説明が完結してしまう万能君です。
前回のおさらい
・時計回りに完全5度を辿って行くと12音全てを辿りながら最初の音に戻ってくる。
・調号の早見表としても活用できる。
・ドミナントモーションの早見表としても活用できる。
前回はこの3点についてお話しましたね♪
完全4度を辿って行くと…
前回時計回りに完全5度を辿って行くと、12音全てを辿って最初の音に戻ってくるというお話をしました。
本来その話の次に完全4度の話もすべきだったのですが、実用例を入れながら話したかったので今回に持ち越しとなりました。
さて、今回はこの図を反時計回りに辿っていきましょう。Cの4度上はF、Fの4度上はB♭の様に反時計回りでも、最後はCの音に帰ってきますね。
すでに図に書き込まれていますが、完全4度上という事は完全5度下ですし、完全5度上という事は完全4度下という事になります。Cの完全5度上の音はGですが、Gから見て完全4度上の音はCですね。サークルオブ5thにおいて隣り合う音は全て完全5度、完全4度という関係なのです。5度と4度は表裏一体の関係であるという言い方もできます。CとGという音は完全5度という関係でもあるし、完全4度という関係でもあるわけです。
もうこの辺は「宇宙な話」で読み飛ばしてもらっても差し支えないと思うのですが、筆者はこの事実に気付いた夜興奮して眠れませんでした。後々理論書を読んだら何のことは無いバロックの頃からの常識だったようでございます(笑)
ダイアトニックコードの早見表にもなる
さて今度は実用的なお話です。頭を音名モードからコードネームモードに切り替えて読んでください。
とあるキーの曲を作っているとします。
そうですね…Cのキーのダイアトニックコードについては簡単移調!ダイアトニックを覚えようなどの回で耳タコだと思いますので、今回はE♭のキーの曲だとします。
サークルオブ5thの図からE♭とその両隣の部分を切り取ります。ついでに内側のマイナーキーの部分も一緒に切り取ります。
円の外側の♭(#)の数も分かりやすいように残してみました。E♭の調号は♭3つです。そこまでは前回のお話で理解していただけたと思いますが、凄いのはここから!
サークルオブ5thにおいて、あるキーに面する5つの音はそのままそのキーのⅠ~Ⅵmまでのダイアトニックコードになるわけです。どこを切り取っても必ずこうなりますからね、疑り深い方はお馴染みのCの所でやってみてください!
ここで「Ⅶのコードはどこ行っちゃたの?」と突っ込んでくれたあなたは、理論のお勉強に大変向いております!そういった疑問を持つことはとっても大事ですよ~♪
ただし、こちらはコードネームがそのまま当てはまるわけでは無く、♭5つまり5度の音を半音下げて考える必要が出てきます。この場合Dm♭5ですね。
このⅦのコードというのは理屈上はこの様に存在しておりますが、実際の曲作り(特にPOPSなど)ではあまり使わないコードなので、作曲初心者の方は上の図の様にⅠ~Ⅵmまでのダイアトニックコードを切り取って考えるのが分かりやすいと思います♪
ひとまずまとめ
前回の
・時計回りに完全5度を辿って行くと12音全てを辿りながら最初の音に戻ってくる。
・調号の早見表としても活用できる。
・ドミナントモーションの早見表としても活用できる。
に加え、今回は完全4度のお話とダイアトニックコード早見表のお話をしました。
かなり盛りだくさんの内容なのですが、もう少し続きます。
続きはこちら超便利!サークルオブフィフスを覚えよう!その3からご覧ください!