コンプレッサーで音量を整え、音作りをしよう!
DTMにおいて、イコライザーの次に使うエフェクトは、コンプレッサー(コンプ)であると思います。
コンプレッサーはその名の通り、音を圧縮しますが、音を圧縮とはどういうことなのでしょうか。
また、音量を整えることができるということがよく言われますが、どのような仕組みになっているのかを各部の名称や役割と共に見ていきたいと思います。
コンプを使えるようになって、さらに積極的に音作りをしてみましょう。
音を圧縮するってどういうこと?
コンプレッサーでは、簡単に言うと、小さな音はそのままで、大きな音をつぶして音量を一定にするということができます。
レコーディングしたものなどは特にそうですが、例えば、歌を録った場合、音量が一定になっていませんよね?
そこで、コンプを使うことで、全体的に音量を均一化し、アレンジしやすくするのです。
コンプの各部の名称と役割
http://www.minet.jp/brand/waves/c1/ より
画像は、筆者がよく使っているコンプレッサーです。
WAVES Gold にバンドルされているC1 Compressorというものです。
まず、各部の名称と役割を見ていきましょう。
Threshold
Threshold(スレッショルド)は、どのくらいの音量になったら、音をつぶすかを決める部分です。
ここで決めた音量を超えてきたら、音がつぶれるということです。
Ratio
Ratio(レシオ)は、音をどれくらいの割合でつぶすかを決める部分です。
Thresholdで決めた音量を超えた時、その超えた分の音を2:1では2分の1に、20:1では20分の1にします。
Attack
Attack(アタック)は、Thresholdでの音量になったあと、どれくらい時間がたった時に音をつぶすかを決めます。
特にキックなどで効果がでるのですが、Attackを遅くすると、最初は元の大きな音量で出てきて、その後大きな音がつぶされます。
なので、アタック感を出したい時は遅めに設定すると良いです。
Release
Release(リリース)はAttackとは逆に、音量が下がってきて、Threshold値を下回ってからどのくらいコンプをかけ続けるかを決める部分となります。
コンプの余韻だと考えるとわかりやすいかと思います。
Releaseが早ければ、小さな音が目立ちますが、その分、急に元の音量になるので、違和感を感じる場合もあると思います。
良く聞きながら設定をしてみましょう。
まとめ
コンプレッサーの各部の名称や役割を見てきました。
アタックの部分で述べたように、コンプはただ音をつぶすだけではなく、アタック感を出したりすることができ、音を均一にすることと共に、音を作りこんでいくこともできます。
アタック感を出したいのにAttackを早めに設定してしまって、音をつぶしていませんでしたか?
コンプレッサーの役割を理解しておくと、さらに音作りをしていくことができます。