バンドの大黒柱!!ドラマーってどんな役割?
以前ライブの後に聴きに来てくれた知り合いに、
「結局、ドラムって何やってるの?」
と聞かれました。ライブ聴いてくれたんじゃないの?!と、ちょっと悲しくなりました。。。
なかなか理解されにくいドラムの重要性。ここでふと疑問に思ったのです。
ドラム始めたばかりの人って、重要性を理解していないまま練習してるんじゃないか?!
そこで今回は改めてドラムの役割と、その重要性をお伝えしようと思います。
【一番大事なのはリズム・ビートを生み出すこと!】
いきなり難しそうなことを言ってしまいました。でもこれが一番大事です。
めちゃめちゃテクニックがあっても、リズムがブレブレで全くノれないドラマーっているんです。そういったドラマーではバンドとしては成り立ちません。
正確なテンポと、曲に合ったノりを提供することで、バンドメンバーからも信頼されます。特にベースとの信頼関係はバンドのグルーブ形成にとても重要です。このグルーブがあってこそ、バンドメンバーは思う存分演奏することができ、良いバンドサウンドが生まれます。
あえて言ってしまえば、ドラマーはバンドメンバーから信頼されるまでは余計なことはしてはいけないのです。
そのためドラマーはバンドの大黒柱と言われます。ドラムが下手だとバンド全体が下手に聞こえますし、逆に下手な演奏でもドラムがしっかりしていればある程度締まって聞こえるものです。
こういったことを意識すると、とても良い演奏ができるようになりますよ。
【曲の進行をリードする役割】
ドラムは曲中にフィルイン(曲において基本となるリズムの切れ目に挿入するフレーズ)を入れることや、叩くリズムのパターンを変えることで曲の雰囲気を変えたり、曲の展開をリードしていく役割を担います。効果的なフィルインは曲に立体感を持たせ、聞いている側をワクワクさせることができます。
【バンド全体のダイナミクスコントロール】
ダイナミクス(音の強弱)には2つの意味があります。
1つ目は曲中で小さく抑えるところは抑え、大きく盛り上げるところは思い切り盛り上げる。といった曲中での相対的なダイナミクスです。
2つ目はそもそもそのバンドがどのくらいの音量で勝負するのか、といった絶対的なダイナミクスです。
この2つにおいてドラムはとても重要な役割を果たします。なぜでしょうか。
ドラムはその音量を「見た目で表現」できるからです。
大きい音量を出すときは大きく振りかぶり、小さい音量を出すときはコンパクトに振りかぶります。
これにより演奏中でも今どの程度の音量が求められているのか、誰にでもすぐにわかるのです。
【まとめ】
ドラムの役割は1言でいえば「場を取り仕切る」役割です。
そのためには、安定したリズムを提供し、曲の進行をリードし、曲中にそれぞれ適したダイナミクスを決定します。
その役割を担うために必要なのはバンドメンバーに信頼されることです。練習中から常にこのことを心がけるようにしましょう。