両手でピアノを弾くなんて難しい?!〜初心者用の練習方法〜
楽譜を分割する
最初から最後までしっかり続けて弾く必要はないです。細かく小節ごとに分割して進めて行きましょう。曲を分割することで、より簡単になります。少しずつ弾ける小節が増えていけば良いのです。最終的には繋ぎ合わせれば一曲通してスムーズに弾けるようになっているでしょう。
楽譜の選び方
数ある楽譜の中から、ハノンとツェルニーを使うと効果的です。
ちなみにハノンもツェルニーも教則本の名前ではなく、シャルル=ルイ・アノン、カール・ツェルニーという人の名前です。
ハノンは、ハ長調(シャープやフラットなし)でのユニゾン練習や、アルペジオ、音階などが学べます。レベル別になっておらず、一冊です。16分音符・2オクターブ分で構成されていますが、「音符が小さすぎる」「2オクターブは長い」と感じる方は1ページ目からやる気を失ってしまうので、子供用(初級用)と書かれた一冊がオススメです。8分音符で1オクターブ分しかありませんから、見やすいです。ツェルニーは曲らしい練習曲が集まっています。ツェルニーについてですが、初めは、左手もト音記号からスタートします。両手の練習曲として素晴らしいのは、右手がメロディを弾いてる間、左では和音の全音符だったりするので、右手に集中して弾くことができます。両手で大変なことの一つに、右も左も休みなくリズムも複雑で指が動いている状態です。「同じタイミングで音を出す」「右手が2音弾いてる間に、左手は1音だけ出す」など、とてもシンプルな構成の練習曲が多いです。ツェルニーは、一般的には、100番→30番→40番→50番→60番、とレベル別になっています。こちらも出来るだけ見やすい楽譜を選びましょう!
難しいところは思い切って無視!
クラシックピアノのコンクールで、「難しいからすっ飛ばします!」という訳にはいきませんが(笑)、初級者さんの大事なことは「継続」です。「難しい箇所は思い切って無視する」ということも大事です。自分のレベルを超える複雑なリズム、最初はハ長調でスタートしたのに途中で転調しちゃってシャープやフラットが一気に増え、一体どこを弾けばいいかよく分からなくなった(笑)など、ややこしい箇所はあえて無視しましょう。初級者用の楽譜はたくさんの選択肢があります。自分が弾いていて楽しいと思える楽譜で練習しましょう!
まとめ
ゆっくりなんて弾いてられないよ〜、速くカッコよく合わせたい!片手練習なんて退屈〜〜・・・って思いそうですよね。誰でも思います(笑)でも、この当たり前そうなこと、意外と忘れがちで出来ないんです。上級者でさえ、片手練習、ゆっくり練習、やっています。一見遠回りそうな練習方法が、ピアノ上達へのカギとなりますから、焦らずコツコツ続けていけるといいですね。