演奏してみたい「ジャズとブルース」歴史や違いを調べてみた
フィールド・ハラー
労働歌(仕事をするときに歌う歌、掛け声や音頭をとるような歌)には、1人で歌うものもあります。1人で仕事をしている時や、木綿摘みなど、共同作業でなく個人作業をしている時に独り言のように歌われたもののようです。
また、労働ではない時間に、気晴らしに歌われることもありました。自由なリズムで、訴えかけるように、歌われていたようです。憂いを含んだ曲調が、ブルースの重要な要素となっています。
バラッド
バラッドというジャンル(スローテンポでゆったりしたメロディのバラードとは、別のものです)もあります。バラッドは聴かせるための物語歌です。19世紀後半から20世紀初頭にかけての英雄などを歌った伝承歌というジャンルです。こちらも後にブルースにつながっていくようです。
ラグタイム
ラグタイムとは「The Entertainer」という有名な曲がありますが、シンコペーションを多用した独特なリズム感の音楽です。
ブルースとジャズの違い
ともに19世紀末にアメリカでうまれた音楽ですが、背景は異なります。
ジャズとは
20世紀初頭アメリカ南部のニュー‐オーリンズで、ブルース・ラグタイム・ラテン音楽などが融合してできた音楽です。陽気な雰囲気で、形式的には12小節(小節とは、拍子ごとに区切られた箱のことです。例えば、4分の4拍子ならば、4分音符が4個分で1小節です)であります。
ジャズの主役は楽器です。歌が歌われることもありますが、歌は絶対ではなく、楽器がメインです。リズムはスウィングと呼ばれる4ビートです。スウィングは跳ねないリズムで、アクセントは裏拍です。
ブルースとは
歌がメインでギター伴奏がつきます。ギターと歌さえあれば「ブルース」になります。リズムはシャッフルビートです。シャッフルビートは三連の中抜きと言われ、跳ねる点が特徴です。シャッフルは跳ねるリズムでアクセントは表拍です。
まとめ
19世紀後半から20世紀初頭にかけてアメリカや南米諸国でブラスバンドが大流行したようです。金管楽器と打楽器によるブラスバンドもジャズの発生に影響をあたえたそうです。20世紀初頭のアメリカで、ラグタイムや初期のジャズといった音楽が、大衆芸能にはいりました。複数の要素が、1つになり、新しい音楽がうまれたのですね。
今回は、ジャズのルーツなどを調べましたが、思った以上に複雑でした。ジャズを演奏するときも背景を少しでも知っておくと、より楽しく演奏できそうです。次回以降、ジャズについてもう少し書いていけたらと思います。