楽器初心者必見!コントラバスの構え方を解説
コントラバスをカッコよく構えて弾いている姿はとても魅力的です。とっても大きな楽器ですが、どうやって構えれば良いのか、どこで支えれば良いのか。今回は初心者の方からよく質問を受ける楽器の構え方についてお話ししていきます。大切なことは「楽器の重みを自分が支える」こと。それでは参りましょう。
楽器を構える前に知っておきたい大切なこと
楽器の大きさ、演奏する人の身長、体型など全てが同じ条件ではないため、コントラバスの構え方には「絶対にこうしなければならない」といった構え方はありません。
コントラバスには色々な構え方があり、長い歴史の中で研究され伝わってきた構え方を覚えた上でそれぞれの条件にあったスタイルへと微調整していくものだと考えていくと良いでしょう。
楽器の真横に立ってみる
まずは楽器の真横に立ってみましょう。楽器もまっすぐ、自分もまっすぐ立っていると思います。その状態ができたら、左足を一歩後ろへ。そして右足を少し前に出していきます。
楽器の右側の側面(裏板側)を腰骨の辺りにはめ込むようにして支えます。
この時に、両足に均等に体重がかかるように微調整してみましょう。
まだ、楽器もまっすぐ、自分もまっすぐです。
自分の体を左側に向けてみる
楽器の真横に立ち両足の少し広げて体重が均等に伝わる場所を見つけたら、自分の上半身を少し左に向けてみましょう。視界に楽器が入ってきます。このまま、今度は自分がすり足で少し後ろに下がります。
少しずつ下がって楽器の重みを感じる
上半身を左に向けたら今度はその状態で自分が少し後ろに下がってみましょう。すり足で、少しずつ下がるイメージです。自分が下がれば楽器は少し斜めになり自分との距離も近くなります。
1〜2歩、あるいはもう少し下がったらストップ。ここで左ひざが楽器の裏板に触れている人、触れていない人と分かれてくるでしょう。こちらも正解がなく、構えやすいスタイルで大丈夫です。自分の足、楽器のエンドピンを軸に三角錐をつくるイメージを持つと良いでしょう、姿見がある人は、鏡の前で楽器を構えてみるとよりイメージがつかみやすくなります。
慣れてくると、両手を離しても体が楽器を支えられるようになります。
楽器の重みを自分が支える
自分に楽器が寄りかかって(倒れて)きて、それを体で支えることが大切です。
自分が楽器の方へ体重を預けてしまわないように注意しましょう。
身長や腕の長さによって、楽器を倒すのに適した角度が決まってきます。身長の低い方は、エンドピンは上げずに楽器の傾きを大きくすると良いでしょう。
エンドピンで高さを調節する
コントラバスはエンドピンという棒を使って高さを調節します。こちらも絶対的な答えがないので、自分の身長や構え方から適切な高さを探していきます。目安としては指板の一番上にある枕の部分〜ハーフポジションを形を作った時の薬指辺りに目線がくる高さが良いでしょう。
エンドピンは楽器の底についており、ネジを回して調整します。
楽器が高過ぎると左肩が上がりすぎて負担がかかり、逆に低すぎると前かがみになり姿勢が悪くなってしまいます。どんなポジションでも無理なく弾けるような高さを、自分の構え、身長を参考に探してみると良いでしょう。
まとめ
今回は楽器の構え方を紹介しました。この構え方一つで演奏のしやすさが大きく変わってくるので、練習の過程で自分にあった構え方を見つけてください。もし、鏡があれば鏡の前で楽器を構えて足の位置や楽器の倒し具合を確認してみると良いでしょう。