

エレクトリックベースの部位名称一挙公開!君も脱初心者だ
こんにちは! 今回は「ベース」という楽器の仕組みについて解説しようと思います。 既にベースを始めている方も改めて知ることで新しい発見があるかも!?
目次
ギターとの違い
まずは、楽器の全体図をご覧ください。
見た目はエレキギターとよく似ていますね。 その事からも推測できるように、楽器としての基本的な構造や音が出る仕組みは大きな違いはありません。 最も異なる点は、弦の本数と音域です。 通常、エレキギターには6本の弦が張られていますが、エレキベースでは4本となります。 (但し、5本や6本張られている多弦ベースと呼ばれるものも存在します。) 音域はエレキギターに対して、1オクターブ低くチューニングされます。 この為、バンドアンサンブルにおいては最も低い音域を受け持つこととなります。
楽器の大きさ
楽器のデザインによって違いはありますが、概ねエレキギターより一回りか二回りほど大きいサイズですね。 それでは、各パーツ毎に見ていきましょう。
ヘッド
人間でいうところの頭にあたる部分です。 ヘッド部分のデザインやブランドロゴなどボディと含めて 楽器の見た目を左右する部分ですね。
ペグ
ヘッド部分に取り付けられているパーツです。 チューニングの際にはこのペグを回し、弦を巻き上げることで音を合わせます。 ワンタッチでドロップD等の変則チューニングに切り替えられるものもあります。
ストリングポスト・ストリングリテーナー
楽器によってはヘッド部分に弦を押さえつけるパーツが取り付けられていることがあります。 弦のテンションを適切に揃える為に取り付けられています。 フェンダータイプでは1.2弦部分に取り付けられていることが多いですね。
ナット
ヘッドとフィンガーボード(指板)の境目に取り付けられている部品です。 ナットに切られている溝によって、弦の間隔やナット付近の弦高が決定されます。 主な素材には牛骨、プラスチック、チタンなどが利用されています。
ネック
演奏中左手で触れている部分ですね。(右利きの場合) ネックの幅や厚みなど各社様々な工夫が凝らされています。 また、弦の張力や気温・湿度などの影響を受けてネックが反ることがあります。 その場合は後述するトラスロッドを回すことで適切な状態に調節することが出来るようになっています。
トラスロッド
ネック内部に仕込まれている金属の棒の名称です。 軽く湾曲する形で仕込まれており、六角レンチやドライバーなどで回すことでネックの 状態を調節できるようになっています。 ヘッド側かボディ側のどちらかに調節口があります。
指板(フィンガーボード)
ネックの表側(弦が張られている側)の名称です。 指板の木材によって見た目の違いだけではなく、音色にも大きな影響を及ぼします。 主にローズウッド・メイプル等の木材が使用されます。 ネックと指板が同じ木材で作られているタイプは1ピースネックと呼ばれます。
フレット
指板上に打ち付けられている金属の棒の名称です。 このフレットによって正確な音程を簡単に得ることが出来るようになっています。 また、フレットの付いていないフレットレスベースというタイプもあります。 フレット付きと比較すると正確な音程を得るのは難しいものの、独特な音色で根強い人気を誇っています。
ポジションマーク
指板上やネック側に付けられている目印です。 点や長方形などがあります。
ボディ
胴体にあたる部分ですね。 主にアルダーやメイプル等の木材が採用されています。 高価な機種では複数の種類の木材や希少な材を貼り合わせたラミネート構造の物も多くあります。
ピックガード
ボディにネジ止めされている樹脂製の板です。 演奏中に本体にピックが当たって傷がつかないように取り付けられています。 その他、スラップ奏法の際に弦に入り込む指の深さを調節する役割も果たしています。 また、ピックガードが付いていないタイプの楽器も多くあります。 素材はセルロイドやプラスチック・アクリル製などがあります。
ピックアップ
マイクの役割を果たしているパーツで、ボディに取り付けられています。 基本的な構造は、棒磁石にコイルを巻き付けたものです。 磁石の素材や形・巻きつけるコイルの周回数によって音色が変化します。 シングルコイルやハムバッカー等いくつかの種類があり、 様々なメーカーから交換用のピックアップが発売されています。
コントロールノブ
ボディに付けられているツマミの総称です。 各ピックアップのボリューム 高域成分をカットするトーン や、イコライザー(アクティブタイプのみ)などがあります。
ブリッジ
ボディエンド側に取り付けられている金属製のパーツです。 ここに弦を通して引っ掛け、ペグに巻きつけることで弦を張っています。 この為、ブリッジとナットの位置によって弦の全長が決定されます。 また、 ブリッジ部分の駒を上げ下げすることで弦高を調節。 駒の位置を前後に移動してオクターブチューニングを合わ
せる。 という機能も持っています。 このパーツも各社様々なデザイン・素材で工夫を凝らしています。
ストラップピン
その名の通り、ストラップを取り付ける部分です。 演奏中、不意にストラップが外れてしまわないような機能が付けられた、ロックピン と呼ばれるタイプに交換する方も多くいらっしゃいます。
アクティブとパッシブ
エレキベースにはパッシブとアクティブという2種類存在します。 パッシブタイプとは、前述したピックアップとボリューム、トーン(カット方向にしか作用しない)で構成されている回路を持ったタイプの総称で、最も基本的なタイプです。 アクティブタイプはコントロール部分にプリアンプと呼ばれる電気回路が組み込まれており、ベースやトレブルなどのイコライザーが内蔵されています。 また、プリアンプの駆動に電力が必要なため電池を使います。 パッシブと比較するとアクティブタイプは、 低ノイズ・イコライザーにより踏み込んだ音作りが可能、などのメリットがあります。
弦の本数
エレキベースに張られている弦の本数は4本ですが、近年低音側に弦を追加した5弦ベースや高音弦側にも追加した6弦ベースも多く発売されています。
最後に
改めてエレキベースについて解説してきましたが、いかがでしたか? 自分が日頃使っている楽器について深く知ることで新たな発見もあるかと思います。 次回はベース本体と併せて使用する、アンプ等の周辺機材について改めて勉強しましょう。