

ピアノ発表会で緊張をほぐし力を発揮する為に準備すること『後編』
『前編』では本番で使用するグランドピアノに馴れることと、自分の演奏を録音することで客観的に自分の音を聴いてみるというお話をさせていただきました。『後編』でも引き続き本番に向けての準備を整えていきましょう!
客観的に自分の姿を見てみる
『前編』では録音することで演奏を耳で確認してみました。次は録画することで目で確認してみましょう。ビデオカメラがあれば良いですが、なくてもスマホなどのカメラで充分です。
可能なら本番の衣装での録画がおすすめです。衣装を自分で試着した時は鏡で正面の姿しか見ていませんが、舞台上では横からの姿をお客様に見られる訳ですから、その姿も一度チェックしてみたいですよね。本番の衣装を着て弾くことで、袖口が邪魔にならないか、弾く時に窮屈ではないか、なども確認しておきましょう。
ここでは、自分の姿勢や音楽にしっかり乗れているか、など見た目をチェックしてみましょう。猫背だったり、苦手な部分だけ体の動きが止まってがちがちになったりしてませんか?せっかくの人前の演奏です、美しい所作で気持ちよさそうに弾いている姿を披露できるよう意識しましょう。
本番をシュミレーションする
発表会やコンサートで緊張するのは人が聴いている&見ているからだけでなく、舞台自体に場慣れしていないからというのもあると思います。それならできる限りその点も乗り越えていきましょう。
普段、自分の演奏を聴くのは自分自身か担当の先生くらいでしょうか。それなら、家やピアノ教室で自分でリハーサルをしてみるのはいかがでしょう。家族や友人、教室スタッフさんなど可能ならどんどん頼んで聴いてもらいましょう。本番のイメージトレーニングになりますし、敢えて人前で弾く機会を作ることが本番で平常心を保つ一番の近道だと断言できます。
また、本番の舞台も状況によりますが、前もって見ることができるなら下見をするのも本番での自分の姿をシュミレーションするのに役立つと思います。
おまけ
練習も積み重ねて、シュミレーションも済ませれば、不安はだいぶ抑えられるはずです。
それでもまだ心配。。わたしもそんな時があります。
あとはどうやって当日の気持ちをリラックスさせるか。演奏と直接関係はないですが、わたしはお守り代りに「ラベンダーオイルを染み込ませたハンカチ」を持っていきます。舞台袖でも手に持っていると落ち着いてくるのです。知人は「家族の写真」だったり、お気に入りのメッセージが入った「ポストカード」だったり。自分だけじゃなくて、皆、やっぱり緊張を抱えながら本番を迎えているのですね。
ある程度の緊張は気持ちを高揚させて、演奏にいい結果をもたらすと言われています。
『前編』・『後編』を読んで頂くことで、大きな緊張が、ほどよい緊張に抑えられて、本番を無事乗り越えられますように。
最後まで読んで頂きありがとうございました。