エレクトーンの「靴」どうしてる?
エレクトーンは数ある楽器の中でも珍しく、足元にもこだわりが必要な楽器です。
両手で鍵盤を弾きながら、右足ではエクスプレッションペダルでボリュームを調整したりフットスイッチを蹴るかと思えば、左足ではベース鍵盤を演奏する。となれば演奏時に履く靴にも各自のこだわりがあるのではないでしょうか。
ここでは、演奏時のベストコンディションを目指して、「エレクトーンの靴」について考えてみましょう。
靴は履く派?履かない派?
「靴を履いて弾くとベースをミスしてしまう」という理由で素足や靴下で演奏される方もおられると思います。けれどそれは恐らく「靴を履いて弾くのに慣れていないからミスしてしまう」という心配であって、慣れればきっと不安も減っていくと思います。
グレード試験の場面や、発表会などでも今は基本的に靴を履いて弾くのが常識になっています。
そして、素足だと右のフットスイッチを蹴る動作が続くと足が痛いですし、左足のベース鍵盤も昨今のエレクトーンはアフタータッチで押し込んだりする必要があるのでその際に滑って力が抜けてしまったりします。何より靴を履いての演奏の方が見栄えがいいですよね。
ですので、人前で靴を履いて弾くことを前提として、普段の練習時から、履きやすく弾きやすい靴を持っておくとよいでしょう。
靴選びのポイント
男女差、年齢、弾く曲によって靴選びも変わってきます。
女性は、ダンスシューズ、バレエシューズ、室内履きなど市販のエレクトーン向きのものがいろいろ出回っているのでお気に入りの靴を探すのはエレクトーンを弾く上での楽しみのひとつかもしれません。
男性はもともとの足幅が広いので、できるだけ幅の狭い靴を選びたいものです。女性と違って靴の種類が少ないのが難点ですが、デッキシューズやダンスシューズ、あとカンフーシューズ(ソールがピッグスキンで滑りも良いもの)などがおすすめです。
子供さんは最初のうちは学校で使用するような上履きが安価ですし、ダンスシューズを持たせてあげれば練習のテンションも上がるかもしれませんね。
人気のあるダンスシューズは何といっても、バレエ・ダンス用品のチャコットのものです。サイズも色も豊富ですので、いくつも買いそろえている方もおられます。
あと弾く曲や奏法によって選ぶポイントをいくつか挙げてみます。
1 ベース奏法のトゥ・ヒール(つま先かかと)奏法が出てくる場合は多少のヒールの高さ(個人的には1~3cm)がある方が弾きやすいです。ただしヒールが高すぎると右足のコントロールが難しくなってきます。
2 特にクラシック曲などリズムを使用しない曲では、フットスイッチやベースの操作音が目立つのでカチカチ音がなるような固いソールのものは避けましょう。
3 ベース鍵盤をスムースに弾くにはある程度滑りのよいものが良いでしょう。
4 かかとが浅すぎるとベースを弾くたびに脱げそうになるので注意しましょう。
発表の場では衣装とのバランスも考えて、いくつかバリエーションがあると更に楽しいですし、キラキラストーンなどを張り付けてオリジナルのシューズに仕上げるなど工夫されてみてはいかがでしょう。以上の点を参考にしていただいて、ご自分にぴったりの「靴」がみつかると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。