【世界一高価な楽器ストラディバリウス】なぜそこまで高いのか!?日本人所有者もご紹介
目次
一般的なバイオリンとの値段の違い
ストラディバリウスは、一般的に売られているバイオリンと比べ値段がとても高いことで知られています。
では、一般的なバイオリンと異なる点はどこなのでしょうか。
ストラディバリウスの値段
現代に残るストラディバリウスの中で、最も高いとされている額は15億円以上だと言われています。
すべてのストラデイバリウスが、そのくらい高価なわけではなく、中には2億円のバイオリンもあります。
それでも高価なバイオリンですよね。
しかし、1716年に制作され、未だ演奏された経験を持たないバイオリン「メサイガ」が1番高いとされており、もし販売されるとなれば、推定20億円にもなるでしょう。
現在はイギリスの博物館にて展示されています。
一般的なバイオリンの値段
一般的に販売されているバイオリンも、価格は様々ですがどれも国内外の職人の手によって制作されています。
価格は、5,000〜60,000円以上が一般的でしょう。
プロ仕様になると、さらに値が上がります。
高価な理由
では、なぜそこまでストラディバリウスは高価なのでしょうか。
歴史
高価な理由には、歴史が関係してきます。
彼の死から250年経ち、それでも現存している弦楽器たちは世界中で様々なコンサートなどで活躍しています。
100年経てばアンティークと呼ばれる現代で、今も活躍しているバイオリンとなると、貴重価値がありながら高性能な芸術品であるので高価な理由は納得いきますよね。
さらに、使っていれば当然のごとく不調が現れます。しかし、ストラディバリウスが誕生してから300年もの間、その楽器を途絶えさせないよう、歴代のバイオリニストたちは大事に扱ってきたのでしょう。
そういった歴史からも、高価な理由が伺えます。
音色・構造
ストラディバリウスが制作されていた時代、他にもバイオリン制作者は存在していましたが、ストラディバリのように研究を重ね、慎重に製作している者はあまりいなかったようです。
バイオリン制作にかける時間をあまり設けることなく、数重視で取り組む方が多かったことでしょう。
しかし、ストラディバリは使用する木材からワニス、構造までこだわりました。
そのため彼の技法や、素材によってストラディバリにしか出すことができない音色が完成したと言えます。
彼の技法を現代の研究者たちが探っていますが、最新技術を駆使しても解明できない点があるようで、ストラディバリウスのような音色を再現するには時間がかかりそうです。
ストラディバリウス【日本人所有者】
現在、日本には40挺ほどあると言われており、日本人のバイオリニストや資産家によって大事に使用・保管されています。
主な所有者をご紹介します。
【高島ちさ子】Chisako Takashima
製作年 | 1736年 |
愛称 | ルーシー |
所有者 | 自己所有 |
テレビで芸能活動をしながら、「12人のバイオリニスト」というコンサートで全国を回っているバイオリニストです。
【諏訪内 晶子】Akiko Suwanai
制作年 | 1717年 |
愛称 | ドルフィン |
所有者 | 日本音楽財団から貸与 |
クラシックの世界的なコンクールにて、全出場者最年少第1位で受賞したバイオリニスト。
【樫本 大進】Daishin Kashimoto
制作年 | 1722年 |
愛称 | ジュピター |
所有者 | 日本音楽財団から貸与 |
世界最高峰のベルリンフィルオーケストラの第1コンサートマスターです。
現在は、1674年製アンドレア・グァルネリを使用しています。
【前澤友作】Yusaku Maezawa
制作年 | 1717年 |
愛称 | ハンマ |
所有者 | 自己所有 |
ZOZOの元社長。資産として購入をし、購入金額は10億円だそうです。
まとめ
今回は「ストラディバリウス」について解説していきました。
ストラディバリウスは、300年も前にアントニオ・ストラディバリによって制作され、現代に残っているバイオリンの数は600挺あるそうです。
長年、たくさんの人の手に渡りながら現代に残されており、その多くが今もなおコンサートなどで活躍しているのですから驚きです。
今後もあらゆる人に大事にされながら受け継がれていくことでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。