【世界一高価な楽器ストラディバリウス】なぜそこまで高いのか!?日本人所有者もご紹介
とても高価な値段が付けられていることで知られている弦楽器、ストラディバリウス。
なぜ、あそこまで高価なのでしょうか。
今回は、今もなお演奏し続けている「ストラディバリウス」について解説していきます。
この記事を見ることで、何気なかった謎が解け、誰かに言いたくなるような豆知識が身につきますよ。
では見ていきましょう。
ストラディバリウスとは
ストラディバリウスとは、イタリアのアントニオ・ストラディバリによって制作された弦楽器のことです。
ストラディバリウスと聞くと、バイオリンを想像する方も多いかと思いますが、実はストラディバリはヴィオラやチェロ、マンドリンなども制作しておりました。
しかし、それらの楽器の中でバイオリンの制作数が最も多く、現代にわたって「ストラディバリウス=バイオリン」というイメージが定着したのでしょう。
ストラディバリウスが制作された年は1700年代〜1800年代初期と言われており、ストラディバリは生涯で1000挺をも超える弦楽器を制作しました。
その中でも現代でも活躍や保管されている楽器は数多く残っており、現存してる弦楽器は、
- バイオリン 600挺以上
- チェロ 約60挺
- ヴィオラ 約10挺
- マンドリン 2挺
となっています。
また、ストラディバリウスは「世界三大バイオリン」と呼ばれています。
「ストラディバリウス」の名前の由来
ストラディバリウスは、なぜ制作者である「アントニオ・ストラディバリ」から名前を取ったのでしょうか。
それは、18世紀イギリスの法律に理由があります。
当時の法律で「制作した弦楽器に、制作者のラベルをラテン語で付けなさい」と決まりがありました。
そのため、ストラディバリが制作した弦楽器たちには、ラテン語で「Antonius Stradivarius Cremonencis(クレモナのアントニオ・ストラディバリ作)」と書かれたラベルが貼られ、その楽器たちは「ストラディバリウス」と呼ばれるようになったのでした。
制作者「アントニオ・ストラディバリ」
引用:ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AA
1644年イタリアのクレモナにて、アントニオ・ストラディバリは生まれました。
天才と思われているストラディバリですが、彼は最初から傑作となる作品を手がけていた訳ではなく、バイオリン職人の師匠である「ニコロ・アマティ」の元で弟子として活動していました。
その頃は、ただただアマティのバイオリンの作風を真似るような作品が多かったとも言われています。
型にはまった作風に満足できなかったストラディバリは、何年もかけ最高峰のバイオリンを手がけようと実験を繰り返します。
そして彼の作品で最も特徴的な深みのある色合いのワニスに出会い、使用するようになりました。
1680年には、2人の息子とバイオリン工房を構え、1700年代、ついに彼の作風が完成し世に名を馳せていったのでした。
ストラディバリは、93歳まで楽器を制作し続け、イタリアの自宅で生涯を遂げましたが、彼の死後ストラディバリウスの製法を受け継ぐ者はおらず、技法と共にバイオリンの制作も途絶えたのでした。
しかし、ストラディバリウスの製法を知りたい現代の研究者たちは、今でも彼の製法を再現しようと試みに出ています。
→次のページでは
「一般的なバイオリンとの値段の違い」について解説してきます。