【似ているようで似ていない】チューバとユーフォニアムの違いを解説!
今回は「チューバとユーフォニアムの違い」について解説していきます。
吹奏楽などで活躍するチューバとユーフォニアムですが、お互い形がそっくりですよね。
実は、大きさ以外に異なる点はたくさんあったんです。
後半ではチューバとユーフォニアムの楽器変更時に注意したい点も解説していきます。
チューバとユーフォニアムの違い①
似ている2つの楽器、チューバとユーフォニアムの違いは何があるのでしょうか。
2ページに分けて解説していきます。
大きさ
チューバとユーフォニアムをみた時、最も違いがわかるのが大きさです。
【チューバ】
チューバは約1mほどの大きさで、奏者がすっぽり隠れてしまうほど。
力強い音が出るベルの直径は40〜50cmと大きいです。
チューバを保管しておくケースもとても大きい物になるので、移動する際などには運びやすいよう、キャスターが付いているケースもあります。
【ユーフォニアム】
ユーフォニアムは約66cmの大きさ。
チューバよりも半分くらいの大きさで、抱き抱えるように持って演奏します。
ユーフォニアムのベルの直径もチューバより小さく30cm程。
形や演奏の仕方が似ているので、ユーフォニアムは「小さいチューバ」と呼ばれることが多い楽器です。
音域と役割
「チューバ」と「ユーフォニアム」の違いは大きさ以外に音域や役割にもあります。
【チューバ】
チューバは低音パートを担当しています。
吹奏楽やオーケストラに欠かせない低音パートはチューバがいないと成り立ちません。
そのため、低音域のエースとも呼ばれることもあります。
音域はF0〜E♭3ほどで、吹奏楽やオーケストラでは土台となる動きで、旋律や曲の動きを支えてくれるのが特徴です。
リズムを刻むことが多いので、基本的に楽譜には4分音符や8分音符しかありません。
なかなかソロパートを担当することはありませんが、大黒柱のチューバはどの楽器よりも安定感があり、かっこいい存在です。
【ユーフォニアム】
ユーフォニアムは、中音パートを担当しており、テナーバスのトロンボーンと同じ音域が出ると言われております。
そのため、曲中では主にトロンボーンと同じ動きをすることが多い楽器ですが、場合によってはサックスと一緒の動きをすることもあるので、どんな役割があるのか理解されないことが多いです。トロンボーンと同じ動きをしていたと思えば、サックスと一緒になったり、さらにはソロとして演奏することもあります。
チューバとの違いは、チューバのように低音パートやリズムを刻む役割はありません。
全体的に、音の厚みを持たせてくれるのがユーフォニアムでしょう。
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「チューバとユーフォニアムの違い②」について解説していきます。