

キレ味抜群!16分カッティングを極める基本練習法
学生時代にギターをご教示いただいた先輩がフュージョン系だった影響か、当時はカッティング奏法に寄ったアプローチを多用した記憶があります。
今回はカッティングの要である「右手での16分音符振り」と「左手のミュートコントロール」に焦点を当て、(先ずは形から)2つの練習課題を紹介させていただきます。
カッティングの要!「右手の一定運動」と「左手のミュート」
カッティングの構成は、右手と左手の明確な役割分担にあります。
右手は16分音符の間隔で「一定に振り続けること」が重要です。弦にピックを当てない空振りの瞬間も振りのスピードを変えず、規則正しく動き続けるメトロノームのような役割を担います。
一方で、音の切り替えを担うのが左手です。コードを押さえて音を出す(実音)だけでなく、指の力をフッと抜いて弦に軽く触れた状態にし、音を消す(ブラッシング)動作をコントロールします。カッティングのキレは、「左手で狙った位置で音を消せるか」にかかっています。
練習課題①:1コードで実音とブラッシングを切り替える
最初の課題は、1つのコードを押さえたまま、実音とブラッシングを交互に切り替える練習です。
私自身、カッティングの入門段階は教則本に載っている4小節程度のパターンを手癖として身体に覚え込ませるスタイルで練習を始めました。細かなリズムの解析や理論は後から補足すれば問題ないと考えます。それでは悪い癖が、、云々、反対意見も多そうです。自身の経験から、あえて「形から入る」を選択します。

この練習では、右手の16分ストロークを休まず振り続けながら、左手の力を「押さえる」「浮かせる」と交互に切り替えます。「ジャカ(実音)」と「チャカ(ブラッシング)」のコントラストをしっかり感じ取ってみてください。
練習課題②:全弦を捉えて鳴らす「単音カッティング」
こちらの課題は、フレーズの中で特定の1音だけを響かせる「単音カッティング」です。

ここで陥りがちなのが、単音だからといって右手の振りを小さくし、特定の弦だけをピックで「狙いに(置きに)行ってしまう」ことです。右手を縮こまらせて狙いに行くと、ここまで保ってきた16分音符の一定な振りが途切れてしまいます。また、右手のコントロールで当てる弦を狭めてしまうと、左手のミュートが正しくできているかチェックできず、ミュートの甘さを右手で誤魔化せてしまうのです。
行く行くは楽曲のニュアンスや目的に合わせて単一の弦をピンポイントで狙うスキルも必要になってきますが、今回の練習段階では右手で全弦をしっかりと捉えて振り抜いてください。
右手は振り幅を変えずにストロークし続け、弾かない弦は左手の指先や腹を使ってミュートします。左手ミュートの精度をごまかさずに鍛えることができ、右手の16分音符のグルーヴもブレずに維持できます。
この段階では、メトロノームを使わない
今回の練習課題では、あえてメトロノームを使いません。
いきなりクリック音に合わせようとすると、タイミングを気にするあまり右手の脱力や左手の「押さえる⇔浮かせる」の切り替えがおろそかになりがちだからです。
先ずはテンポを気にせずに右手を振り続けて、左手で音を消す感覚に集中しましょう。ご自身の得意なテンポで、動作と音の変化を確認してください。
まとめ
カッティングの基礎となる右手の振り、左手の脱力ミュート、そして2つの課題を紹介させていただきました。先ずはメトロノームなしで、手元の感覚とブラッシング音の鳴りに耳を傾けてみてください。
土台をしっかり固めて、後に追加するクリック練習や合奏に備えましょう。






