

2音でいい、2音がいい 入口はパワーコード
ギターのアプローチに於いて、私を魅了してやまないものがあります。
いわゆる「パワーコード」です。ベースとなるルート音と5度の音、たった2音を鳴らすだけ。
それだけなのに、ギターを歪ませてこのフォームを押さえると、不思議とロックな音が立ち上がります。
ギターの入り口として、「たった2音」というこの裾の広さ。
本稿では、そんなパワーコードの魅力と、活用方法について紹介します。
裾の広さ!
私がギターを始めたのは中学生の頃でした。
何から手を付けたらよいのか分からず、とりあえずバンドスコアを買って挑戦してみたものの、19やジャンヌダルクの楽曲に太刀打ちできませんでした。
そんな時、本屋で立ち読みしたバンドスコア(hideかハイスタが表紙だった気がします)で、パワーコードに出会います。
タブ譜には、たった2音しか指示されていません。「これは弾けるじゃろ!」と思った瞬間でした。
当時はゆずや19といったアコースティック寄りの楽曲に挑戦しましたが、複数の音を同時に押さえるコードフォームは、私にとっては高すぎるハードルでした。
そんな中で、「2音だけで成立する形」との出会いは、ギターにのめり込む大きな転機となりました。
そして、ここに「歪み」を加えます。アンプで歪ませる環境を手に入れるのは随分後の事です、、まずはBOSSのコンパクトエフェクターを手に入れました。よく歪む何とかドライブです。
その状態で2音を鳴らしてみると、、何ということでしょう。hideの「ROCKET DIVE」で聴いた、あの音(今思えば違うかも)が出ました。
コードのルート音だけを追っていけば、曲の流れもなんとなくなぞることができます。
GならG、BmならB、、。6弦や5弦のポジションさえ把握できれば、大きなコードを押さえられなくても伴奏が成立します。
ギターを始めたばかり私にとって、大きな救済措置となりました。
パワーコードの押さえ方
基本フォームはシンプルです。

人差し指でルート音を押さえ、その隣の弦(6弦ルートなら5弦、5弦ルートなら4弦)の2フレット上を押さえます。

これが5度の音、いわば「ロックの音」です。
メジャーやマイナーを表現する3度の音を省略することで、響きは濁らず、ストレート、、
潔さを感じるサウンドになります。
手抜き伴奏
コード譜を見てみましょう。書かれているコードのルート音(GならG、BmならB)と、その5度を鳴らすだけで、十分に“それらしい伴奏”になります。
そこに歪みを加えれば、立派なロックです。
細かいコードトーンを全て再現しなくても、音楽として成立する。この「引き算」こそが、パワーコードの真骨頂ではないでしょうか。
活用法
パンクロックをはじめ、このパワーコードだけで弾き切れる楽曲は数多く存在します。
私の所属バンドもパワーコード主体の楽曲が多く、このアプローチを重宝しています。
シンプルであるがゆえに、リズム、ニュアンス、ピッキングの強弱といった要素がダイレクトに音に反映されます。
「入門奏法」にとどまらない、表現の核となる奏法と感じます。
まとめ
ギターの入り口として、これほど裾が広いアプローチは他にないかもしれません。
私自身、このパワーコードとの出会いがあったからこそ、ギターの道に踏み込むことができました。
2音でいい。むしろ2音がいい。
そのシンプルさの中に、ロックが詰まっています。






